背骨、バックボーン

山口県山口市の徳心会KICKBOXING CLUB、代表&51歳現役キックボクサーのオスカー綾塚のブログです!

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バックボーン、という言葉があります。

↑↑↑
背骨、ですね。


まあいまから書くのは背骨とはちょっと違うのですが‥‥‥



2003年8月2日に山口県光市にて試合を控えていた僕は

その日の占いの欄をみます。



新聞の5月生まれの占いの欄か双子座だったかは忘れましたが

僕の占いは



「残念ながら勝利の女神は相手にほほえみそう。だけど最後まで諦めなければ逆転のチャンスが」


これが僕の占い欄の結果でした!



その日に初の地元開催の大会で

試合をして大勝負をしようか‥‥‥という人間からしたら


めちゃくちゃ嫌な不吉な占いですよね‥

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「勝利の女神は残念ながら相手に微笑みそう‥‥」なんて文字通りの「縁起でもない!!」状態です!




でもこれが結果的に僕を助けるんです




さて‥‥話は


この日行われた試合の第2ラウンド‥‥‥対戦相手の松本選手からもらった左フックに戻りましょう‥




僕は左フックをもらいアゴが天井を向くくらい跳ねあがりました!!!

そしてその瞬間に

全ての電気回線がキレたかのように

目の前の灯りがプツン‥となったのです‥


そしていっきに視野が狭まりました。


例えるなら

それまではお昼の3時くらいの明るさだったのが


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急に瞬間的に、夕方の19時くらいになった‥と思ってください。

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そんな感じで急激に全ての明るさ、視野、そして音までも変わった‥‥

それまではセコンドの声、観客の声も聞こえていたのが

瞬間に

なんにも聞こえない静寂の世界に入ってしまったんです


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↑↑これです‥シ~ン


よくテレビアニメなどで

昔を思い出す回想シーン‥‥

その回想シーンなどで昔の状況を「白黒」で思い出したりする描写がありますね?


あんな感じの風景になった。


そして相手の松本選手はいっきに僕を倒しにきて


僕は‥‥‥


「ああ、‥これヤバいな‥KОされるな‥‥初のKО負けかよ‥‥」



そう思いました‥


そして!!ここで頭をよぎったのが


「占いの通り、勝利の女神は相手に微笑むんだな‥」と思いました。

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↑↑悪魔の微笑み

なぜか頭には占いのことがよぎったのです



そしてその次の瞬間



「‥待てよ‥‥これ占いの通りだとしたら‥‥『最後まで諦めなければ逆転のチャンスが!』って占いに書いてあったじゃん!!ああ!なるほど!!よし、ここを乗り切れば勝てるんだ!!!!」


と勝手に脳が切り替わったのです(笑)

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そしてその2ラウンド、松本選手の
猛攻は相手にしがみつきクリンチをしてなんとか乗り切りました!!


結果的に3ラウンド、なんとか逃げ切り


29-28の判定で3-0の判定勝ちを収めることができたのです。


この時、僕の大ピンチを支えたのは


本当に「馬鹿らしい」占いのひとことです。



世の中に5月生まれ、もしくは双子座の人間が何百万人いるのですか?


一億2000万を単純に12で割っても1000万の人口は5月生まれ。





そんなこと考えたら、占いは当たらない人間がほとんど。


だけどたまたま試合を控えていた僕にとり

「残念ながら勝利の女神は相手に微笑みそう。だけど諦めなければ逆転のチャンスが‥」


というその日の占いは



僕にとって凄くタイムリーな占いでした。


そして「その占いのお陰で」僕は猛攻を耐え抜き
(最後まで諦めなければ逆転のチャンスが)

の言葉を信じて


結果としてKО負けのピンチを脱し、


そして勝利をおさめることができました。


これはここで使おうとした本来の意味での背骨、バックボーンとは意味が違うのですが‥‥‥



本来の意味でのバックボーン、背骨は

その人にとっての背景、です。


例えば

毎日10ラウンドのサンドバッグうちをした、その後10キロ走って

筋トレも1時間して基本練習も毎日繰り返し反復した‥‥


それを試合までの1年間、1日も欠かさず繰り返した‥‥‥



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そしてピンチになったとき‥

「ヤバいな‥KОされるのか?」

となったときに


「いや、大丈夫だ!!あれだけの練習を毎日繰り返し、欠かさなかったのだから、このピンチも凌ぐことができる!!!」


という感じに踏ん張れるのが

本来の意味での背骨、バックボーンですね



僕のように


その日の占いに

勝利が左右されるのは本来の意味でのバックボーンからはほど遠い(笑)


だけど、たったその一言でも逆境から救われることもある。



例えばトレーナー、コーチが選手に


「お前はピンチになった時は必ずガードを固めて相手にくっついて、相手のパンチをもらわないようにして時間を稼ぐのがうまいよな〜〜」

と常日頃、言われていたら

ピンチになった時は

本当に

ヤバい!!!と思い

そのトレーナーやコーチの言葉通りの実践をして相手に組みつき

ピンチを逃れようとする可能性が高い。


そういったモノまでが練習になる‥‥ということです。


だからウチのジムでは

練習中に

横になったり疲れたからと言って

すぐしゃがみ込むのは禁止させてます


なぜかというと


「あー疲れた」
「よいしょ‥」

としゃがみ込むクセをつけさせたら

「疲れた‥イコールしゃがみ込む」が脳にはインプットされ


試合中に


疲れたときに勝手に自分からしゃがみ込んでしまう可能性があるから。


そういったことも練習になる‥ということです


ジム内でハードな練習をするだけでない


常日頃からの生活習慣までが
トレーニングだということです!
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