プロボクシング‥同一興行で2人の選手が死去‥

山口県山口市の徳心会KICKBOXING CLUB、代表&53歳現役キックボクサーのオスカー綾塚のブログです!


8月2日に‥後楽園ホールで行われた日本ライト級のタイトルマッチ次期挑戦者決定戦‥に出場した浦川大将選手

同じ日に行われた東洋太平洋スーパー・フェザー級のタイトルマッチに出場した神足茂利選手‥

この2人が‥‥試合後に意識不明になり
開頭手術を行い‥

そして神足選手が亡くなり‥昨日に‥浦川選手が亡くなりました‥‥



この2人は昨年の4月に戦っています‥

その戦った2人が同日興行に出場し
別の相手と試合をし‥

そして‥2人とも亡くなってしまった‥‥


プロボクシングは今年になって重岡銀次朗選手が試合後に意識不明になり開頭手術をし

未だ意識不明‥‥


先日にスパーリングの問題と事故の問題‥を書きましたが

やはり‥‥この減量‥‥「水抜き」という方法もかなり大きな要素になっている可能性があります‥



例えばよく言われるのが水抜き減量による、脳のクッション(水分)減少ですね‥

脳は脳脊髄液に浮かんでおり、この液が衝撃吸収のクッションとして働きます。

水抜きで体全体の水分量が減ると、脳脊髄液も減少し、頭蓋骨の中で脳がより動きやすくなり、パンチの衝撃が直接脳組織に伝わりやすくなる‥‥そのために脳震盪や急性硬膜下血腫などのリスクを高めるわけですね‥

また脳の回復力・耐久性低下の問題も大きい。

脱水状態では血液量も減少します。

血液の流れに乗って各臓器に栄養や酸素が運ばれる訳ですね‥

血液量が減る‥‥ということは=脳への酸素供給が低下するということ。

試合中にダメージを受けたときの脳細胞の回復能力が落ちるため、同じ衝撃でも損傷が重くなりやすくなる‥

再水和(試合までの時間)の限界
つまり‥‥「脳のリカバリー」の問題ですね

多くのボクサーは計量の翌日までに水を戻して試合に臨みますが、
24時間程度では完全な水分バランスや電解質バランスは戻らないことが多い‥‥と。

そのため「見た目は戻ったように見えても脳はまだデリケートな状態」ということが起きるわけですね‥


水抜き減量による減量の失敗‥が異常に増えています‥


水抜き減量は最高でも2キロ
または 1.5キロ程度に収めるべきだと思います‥


亡くなったお二人のご冥福をお祈り致します‥


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